かねてより、このブログでも工事の様子をお伝えしてきました
CD_Houseがいよいよ竣工のはこびとなります。
つきましては、建て主様のご厚意により完成見学会をおこないますのでぜひお出かけください。
(上の写真は3月25日に撮影したものです)
日程:4月29日(土曜日)
時間:午後1時半より5時頃まで
個人住宅ですので、見学会は申し込み制とさせていただきます。
お申し込みはメールでアトリエフルカワの古川までお願いします。追って、詳しい案内を送らせていただきます。
※ここで、クイズです
CD_Houseの「CD」とは、いったい何のことでしょうか?
正解者の中から一名様に素敵な(?)プレゼントを差し上げます。
クイズにはメールでご参加ください。
CD_Houseは、OZONE家づくりサポートのプロデュースによる、建築家コンペコースで設計のご指名をいただきました。
OZONEで義務づけられている9回の現場検査と報告(そのうちの4回は選任のインスペクター立ち会いの検査)を行っています。
コンペの時に伝えられた大きなテーマは、
1-バーベキューを楽しむテラスが欲しいということ。
2-角地緩和で70%の建蔽率の敷地を有効に使いながら、採光と通風の工夫をどのように実現させるか。
3-そして、レンジローバークラスの車が止められるビルトインのガレージの配置をどうするか、ということでした。
コンペでは、バーベキューテラスとガレージの配置が三者三様で、設計者の考え方の違いでこうも変わるのかという感じでした。結局は、バーベキューテラスの配置と、通風採光のアイデアで、私の案が採用されることになったわけです。
ところで、CD_Houseの建て主さんである、このブログにもコメントをいただいているBBQさんご夫妻は、コンペのプレゼンテーションの前に、事務所訪問を希望されました。
OZONEのコンペでは、OZONEのコーディネーターがヒアリングしてくださった事と、事前に調べていただいた法的な用件などが一冊のファイルになって我々に手渡されますが、直接建て主さんとお話しが出来るのは、基本的に最初にもうけられる1時間半の面談時間となります。それで、よく提案が出来るね、という方も設計者の仲間内にはいらっしゃいますが、建て主さんとて同じことです。何回か会って、お話しをして、気心が知れていないと不安なんだと思うのです。というわけで、BBQさんは面談の他に事務所訪問というかたちで、設計者と接する機会をご希望されたのでした。
この事務所訪問が、私にとっては大変よかった、それは、私の設計スタイルが、やはり建て主さんと何度か会って話をして、という積み重ねで、提案するプランをつかんでゆくというやり方をとっているからです。だから、BBQさんのように、お会いする機会を1回でも重ねさせていただいた方が、プランをうまく絞り込めるわけで、その点で良かったのだと思っています。
工事の様子はこちらから
まあ、そんなわけで始まったCD_Houseですが、いよいよ完成です。
<CD_House概要>
北側角地で、南東、南西の敷地に、目一杯に三階建て住宅が迫ってくる敷地条件。
2階リビングにしたとしても、通風はともかく採光は一工夫しないと難しい。
さらに欲張って、1階、特に玄関まで自然光で明るくしようと工夫しました。
構造:木造2階建て在来工法。
法定床面積:93.14㎡ (実質床面積:106.8㎡-32坪)
その他に、テラス-7.5㎡ ロフト-19.66㎡
主な仕上げ:屋根-ガルバリュウム鋼板、外壁-ジョリパッドコテ塗り、内部床-北欧パイン、壁と天井-ペンキ
設備:温水床暖房(東京ガスのテス)
企画:OZONE家づくりサポート
施工:株式会社 滝新
設計:アトリエフルカワ一級建築士事務所
BBQです。コンペのプランが2005年3月でしたからもう1年ちょっと経つんですね。早いものです。
OZONEのシステムは各建築家との面談は90分、1回限りが原則です。3人の建築家のうち2人は落選となり、その2人は1ヶ月間プランを練ってもらう対価としては全く割りにあわない僅かなお金しか払われないそうです。そのためOZONEの担当さんから、事務所訪問にお付き合いいただく負担を建築家にかけるのはどうかと言われました。そこを私が強くお願いをした結果、全建築家の了解が得られれば事務所訪問を行うということになった次第です。
事務所訪問は公平を期すため1時間限定だったのですが、安心を得るという意味では非常に有益で、今から考えるとこのステップ抜きは考えられないですね。
私が当時最も不安に思っていた点は南西、南東の隣地に家が建った場合に主たる生活空間となる2階が本当に充分な採光を得られるか?ということでした。いずれの建築家も私の敷地以上に厳しい条件のところで明かりを導く創意工夫をされた実績をお持ちでした。プロならではの智恵の数々を写真、模型などでご説明頂き、どの方にご依頼することになっても満足できるものになるだろうと安心できました。建築家との面談を行うOZONEの応接には全部の資料を持参できる訳ないので、やはり事務所訪問は有効だと思います。(お断りさせていただいた建築家の方には余計なお時間となってしまいましたが)
コンペの席上、立ち上がって力強く説明された姿など古川さんは結構コンペ向きの方だと思います。コンペ向きではないと思わずにがんばってください。