昨晩は武蔵野美術大学公開講座の最終回で
赤瀬川原平さんのお話を聞いてきました。
「無防備であること」というのがテーマでしたが
絵書きになりたかった赤瀬川さんにとって
物書きという仕事は本業ではないからこそ冒険が出来た。
文筆家としては無防備に突っ走ることが出来たと言っていました。
路上観察でも「トマソン」を発見することの驚きと
世界のたくさんの偶然を、そーっと捕まえることが大切と言う話。
そーっと、捕まえるためには意識しては出来ないだろうということ。
無防備な自分がいること。
絵を描くにしても、頭で意識していては良いものが出来ない。
どこか、無防備な自分がないといけないというようなお話。
そういうお話の中心には「他力」という思想がある。
何気ないお話の中に味わい深いものがあります。
これこそが赤瀬川さんの魅力の根っこなのでしょう。
とつとつとお話をすすめる
鼻が詰まってほっぺが紅い赤瀬川さんの姿が印象的でした。