6ヶ月点検の時以来、課題だった東の庭も、勢いづく草木、野菜でにぎやかになっていて
住まい手が家を作り上げてゆくというのはこういうことなんだと
あらためて実感して帰ってきました。
この土地は、砂地なのに水はけが悪く工事中も雨が降るとぬかるんでしまって大変だったのですが、やはり住み始めてもそのことが問題で、庭に草木や野菜を植えたくてもそのままでは難しいという課題に直面されました。
土を改良してあげること、そして水はけを改善してあげることが大切です。
集水穴を開けてみることを勧めたりしたのですが、こちらのご夫婦がいろいろ工夫して日曜大工センターで1個10円で売っていた穴あきレンガを敷き詰めることで、まずは建物周辺の雨天時のぬかるみを解消していました。
穴あきレンガの並んだ様子が、なかなか奇麗ですね。
また、植物の生育に適した土に改良するために、近所中から落ち葉を集めてきて1m近く庭を掘って全体に埋めたのだそうです。腐葉土を自分たちで作ろうということです。まだ、全部は出来ていないのだそうですが、その苦労は想像を遥かに越えていて、掘った穴から出てきた小石の山がそれを証言してくれていました。
穴あきレンガは西側にも敷くのだそうで、そのためのレンガが玄関脇に積まれていました。
ご夫婦の作業はまだまだ続くようですが、大変だけれども苦にならないという言葉が印象的でした。
この地に移り住んで1年。
ご夫婦の生活がどんどんこのお宅になじんでいるなあと
この柿の皮を干している様子を見て感じました。
そして、1年点検も終了。
建具に少々不具合があって直さなくてはならないのですが、そんなこともニコニコとお話してくださるほど、このお宅とここでの生活を楽しんでおられて、設計者としても嬉しく思います。
お昼近くになったので、ご飯もご馳走になってしまいました。
野菜中心のお料理はどれも味付けが絶妙で、こういう食事をしていたら身体も元気になってくるだろうなあという素敵なものでした。
デザートには、近くでとれた桑の実でつくったお手製ジャムも登場。
とても、美味しかったです。ごちそうさまでした。
それにしても、何だか「チルチン人」みたいな雑誌で紹介されるような生活をされていますが、このご夫婦は「チルチン人」って何?という感じの人たちです。そこがまた自然体で素敵なんですね。
このように、経過を見せていただいてると、
いかに、家が暮らし方そのもの、生き方に反映しているかということを
しみじみと感じます。
きっとこの家があるから、こういう暮らし方になっていっているんじゃないか、
って思います。
アナあきレンガいいですね。
私の家も湿気が多いので庭に敷いてみたいです。
お料理もとても健康的でおいしそうですね。
このご飯、ものすごく美味しそう♪
自然体であること、ワタクシも見習わねばなりません・・・
reirei さま
まだまだ一年ですから、これからどんどん成長してゆくと思います。
年月がたつと成長してゆく家が良いですよね。
ピョン太 さま
雑誌やテレビの情報に振り回されがちな私たちですが
自分自身の等身大の姿を見つめることって、これからもっと大切になってくると思います。
住まい手に教えられることも多いですね。
また、そういう住まい手に出会えた幸せに感謝、です。