今日は芸大を会場として行われている
下山先生の講義の第四回目でした。
前回は残念ながら出席できなかったのでご無沙汰してしまったなという感じですが
下山先生はいつもの名調子で、いつにもまして大変刺激的な講義となりました。
というわけで、前回までが中世で今回から近世。
この講義では近世を安土桃山時代以降としています。
この時代の代表的な建築物として城郭と書院造りの例を取り上げて、架構方法と構造要素としての壁の不在、そのかわりに屋根の架構(とくに「ハネギ」の重要性を指摘しておられました)が耐力要素としてかなり効いているのではないかという考えを示されました。
今回の講義は、下山先生がご自身のブログで最近話題にしておられる
日本の建築には壁がなかった、必要としなかった、というテーマを
ひとつ掘り下げてお話して下さったと思います。
来月は近世の二回目で、都市部の町家についてお話くださるということ。
ますます楽しみな講義となりました。