「st_House」が始まります。
とはいえ、ちょっと前から設計は始まっていました。
というのも「 st_House」の建つ敷地はとても広く、その広い敷地にどのくらいの大きさの家を建てたらいいのか、あまりにも可能性が多くありすぎるために、そこから検討を始める必要があったのです。そのために、設計契約に先立ち「設計申し込み」をして頂き、建物の規模をどのくらいにしたらいいのか、という検討をじっくりとやってきたのでした。
ところで、このブログでそれぞれのプロジェクトについて「はじまります」と書きこむ日付は設計契約を交わした日と決めています。設計契約には建物の規模と予定工事費を書き込みますから、どのような規模でどの程度の工事費でという記述がなければ、契約として成立しないと私は考えています。つまりは、規模が決まらないと設計契約がかわせないんですね。
というわけで、「st_House」では設計契約を交わす前に設計申し込みをしていただき設計業務を進めさせていただいていたのでした。
それから、「st_House」の竣工予定時期は2012年末です。私の事務所では設計に半年、工事に半年というのが多いのですが、「st_House」は1年4ヶ月と4ヶ月もよけいに時間があります。これは「st_House」の敷地では農地転用手続きが必要で、この申請には少々時間がかかりますからいつもより多めの時間を頂いているというわけです。
というわけで、小さい男のお子さん二人の4人家族の、シンプルで無駄のない家の原型のような家が始まりました。