森とつくる いっしょにつくる
アトリエフルカワ一級建築士事務所

森林をいかす家づくり-1

3 レスポンス

  1. ユリウス より:

    いいお話を聞かせていただきありがとうございました。
    小生は林業家ではありませんが、ある田舎の山の実情をご報告します。
    総面積28,500平方メートル、樹種は松、樹齢40年〜70年です。戦中と戦後に皆伐され、その後若干の植林と手入がしてありますが、現在はほとんど手入もしない自然林みたいな山です。
    森林の役目は皆さんよくご存じのとおりです。水の一時貯水や水の浄化の他に炭酸ガスも吸収もして空気浄化もしていますから、環境への貢献はそれなりにしていると思っています。
    山の問題は経済的なものです。今、伐採しても、伐採費用と運搬費とが、木材の市場価格とほとんど同じになるので、何のメリットもありません。
    毎年の固定資産税と地元の森林組合へ管理費用を払いこむ支出だけで、この山から得られる収入は皆無です。
    でも、小生は貯水と水と空気の自然浄化装置の経費としては安いものだと思っています。
    バブルの最盛期には宅地にするとかで、不動産屋が議員や町の有力者を伴ってはやってきましたが、田舎の環境を守りたい一心ですべて断りました。バブルがはじけてからは、そういう人たちもこなくなったので、今は安泰です。
    問題は次の世代です。都会に住む息子や娘ちが田舎の環境を守るために、税金や森林組合費を負担し続けてくれるかどうか疑問です。
    この心配は日本の至るところにあるのではないでしょうか。
    小生はこの答えをまだ見出せておりません。

  2. fuRu より:

    ユリウスさん こんにちは
    いつも「もの言う翔年」 拝読させていただいております。
    http://ikiiki.livedoor.biz/
    山の現状、抱えている問題は ほんとに様々です。
    林業に従事する人する人、それぞれに聞けば
    みんな、大きなところでは同じでも、現実的にはまったく違った環境におかれています。そういう様々な立場の人の話をちゃんと集めるという作業がとても大切なことになっていると思っています。
    経済的な問題は多くの人がかかえるもっとも大きな問題でしょう。経済的に成り立たなければ「次の世代」をどうするかということすら、すでに暗礁に乗り上げてしまっていることになるからです。さらに、経済的に成り立てばいいのか、という問いは、ここ何年かの期間に区切って成り立てばいいのか、あるいは半永久的に持続するように成り立つことを考えるべきか、というちょっと対立してしまう二つの考えをどのように考えるかが大切になってきます。ある程度の期間に区切って、経済的に成り立つというのは、まだ条件が良い方なのでしょうね。考えさせられます。
    僕らは、たまたま偶然にですが、抜き切りで木材を出してくれる林業家と出会えたことを、とても嬉しく思っています。その林業家の場合には、抜き切りでもなんとか経済的に成り立つようです。(抜き切りでないと経済的に成り立たない場合もあるようです)
    そして、森林をいかす家づくりを、経済と生態のバランスをとりながら軌道に乗せてゆくことがこれからの課題になります。課題はつきることはありませんね。

  3. 怖いね〓

    つまる所、やっぱ 「想像力」ってのがさ、 かなり貧しくなってるんじゃねえだろう