まちで畳を見た。
たたみというのはとてもすごいと思った。
何たって、誰にでも取り外しが出来て、こんなふうに外で干しちゃう事が出来る。
一体世の中のどこの国にこのようにフレキシブルな床材があるのだろうか。
外で干せる!!!!
そとには2枚並べて干してあった。
日本の住まいの知恵というのは、ほんとうに見直す必要がある。
たとえば、雨戸については敷居が建物と切り離しが可能になっていて、日曜大工でも簡単に敷居が直せるように出来ていた。サザエさんでは、波平さんか増尾さんがいつも雨戸の敷居を直している。
そして、わたしの義理の父は障子はリの名人だ。
自分の家に手を加えて長持ちさせる、と言う知恵。
雨も多いし湿気も多い日本の気候で
木の家を長持ちさせるために長い時間をかけて培われてきた日本人の知恵。
一度建てたら、壊す事なんて考えもしない。今の時代は30年後に壊す事を前提に家をつくっている。
確かに、30年後の生活はわからない。わからないけれども壊す必要なんてどこにもない。
しっかりした骨組みと、昔からの日本人の知恵を取り入れて家を造れば、何十年、そして100年以上使い続ける事が出来るだろう。
やはり、30年で家を壊すなんておかしい。
私が関わりたい家づくりは、そんな家づくりではない。
偶然まちで畳を見かけて考えた。