季刊誌「住む。」の第12号(2004年冬号-12月27日-本日!発売)に
「森林をいかす家づくりの会」が紹介されています。
今回は「家をつくるなら近くの山の木で。」という連載で、誌面では10ページにわたり紹介されています。
写真は「炭焼紀行」の三宅岳さん。
日本の山の現状とその活性化に向けて
近くの山で家を建てる運動が全国的に広がっています。
千葉県のTaketo_Houseから始まった
僕らの活動もそのひとつです。
林業家で製材業を営む斎藤造林さんは所属する組合に木材乾燥の設備があって
育林、切り出し、製材、乾燥まで一手に引き受けてくれます。
コストアップになりがちな国産材をリーズナブルな価格でふんだんに使えたのは
こんな斎藤造林さんあってのことです。
建具屋さんの菊池さんは、原木から建具を作る人。
原木市場で出物を買ってきては、自分の作業場で一年も二年も寝かせて(自然乾燥させて)
建具を作ってくれます。こちらも建具屋さんでありながら自分で製材もします。だから一本の原木を余すところなく、隅々まで使う天才です。
しかし、その仕事ぶりを見ているとかかる手間は並大抵のものではありません。「根が(木を)好きなんだね」と言う菊池さんの笑顔にいつも励まされています。そんな菊池さんの力が無かったら、無垢の框ドアを、フラッシュドア程度の予算でつくってもらえるなんてありえなかった。でも、原木から建具を考える菊池さんならば、限りなく現実的に、それは可能なのです。
木の間林産組合さんは、杉の間伐材で家具を作っておられます。
小径木の間伐材を製材すると、およそ巾7cmほどの角材が出来ます。これを1枚1枚つなぎあわせて手作業で杉の集成材をつくり、そこからテーブルなどの家具をつくります。
こちらも手間との戦いですが、同時に時間との戦いでもあります。
そんな戦いを何年も続けられてこられた
木の間の高橋さんは、とてもパワフルな方です。
こんな人たちに助けられて
千葉のTaketo_Houseは完成しました。
そして、こんな素敵な家づくりを一人でも多くのひとに知ってもらおうと
「森林をいかす家づくりの会」はこれからも活動を続けてゆきます。
「森林をいかす家づくりの会」へのお問い合わせは
事務局までメールでお願いします。
また、会では「森いき通信」というメールマガジンを不定期ですが発行しております。
登録していただければ送らせていただきますので
こちらも事務局までお問い合わせください。登録は無料です。
すごいなあ。着々と進行しているのですね。こういう団体が増えて、本当の意味での選択肢が、私達受け手の側にも増えるといいなあと心から想います。
kazooさん こんにちは
kazooさんのブログも毎日見させていただいてますよ。
僕の方は、なかなかコメントは書けませんが
いつもコメントありがとうございます。
励みになります。本当に嬉しいです。
僕らは、蝸牛のように、ゆっくり、のんびりと、ですが、少しづつ少しづつ進んでいます。
一人でも多くの理解者・賛同者にめぐり合える事が、今は一番大切です。
このブログもそうしたことに一役買ってもらいたいと思っています。
古川さん、おめでとうございます。
「住む」拝見しました!私も本当は近山的な形で材を仕入れていくのが理想だと思っています。どっこい工期だとか
お金だとか、効率などの現実に追われて自分達の都合に合わせられる材を利用しています。ある程度木の事がわかっている我々が率先して利用できる状況になれば良いのですが・・・・・
田中さま 明けましておめでとうございます。
>近山的な形で材を仕入れていくのが理想だと思っています
近山が良いのかどうか、実ははっきりと判断できていません。
もちろん、海を越えて木材を運んでくることはまずいだろうと思いますが、たとえば紀州から関東に木材を運んでくる事と、千葉の南部から多摩に木を運んでくることは、ウッドマイレージの考えからすると、あんまり違いがないのではないかと思っています。
それよりも、国産材を使うと言うことから、もう一歩踏み込んで
自然な山づくりにつながるような林業についても、僕らは関心をもってゆくべきではないかと考えています。
詳しくは↓
森林をいかす家づくり-1
http://af-site.sub.jp/blog/archives/000344.html
森林をいかす家づくり-2
http://af-site.sub.jp/blog/archives/000345.html
を参照してください。