NPO法人家づくりの会が主催する住宅設計を志す人達のための「家づくり学校」の本が出来上がりました。
タイトルはずばり「実践的 家づくり学校」。出版は建築専門誌の老舗である彰国社です。
本の内容は、家づくり学校での1年生コースの講義と2年生コースの見学について書かれています。
本間至氏の「生活から考える」、諸角敬氏の「構造・構法から考える」、泉幸甫氏の「素材から考える」、半田雅俊氏の「環境から考える」、村田淳氏の「外構から考える」、そして私の「木から考える」を経て、山本成一郎氏の「伝統から考える」と内容の濃い講義が中心に構成されています。これらの講義に加えて、「左官」「石」「鍛鉄」「古材・再生素材」「植栽」「瓦」と2年生コースの素材探訪である見学会の話題がはいって、住宅に限らず建築の設計の面白さを立体的に紹介できているのではないかと思います。
講義の最後は、赤沼修氏の「事務所から考える」で、家づくりの会のメンバーへのアンケートに基づいた設計事務所の今が浮き彫りにされているのも、読まれる方にとっては興味深い内容なのではないでしょうか。
大先輩に混じり、49歳でも若輩のこの世界で、ひとつの項目を書かせていただけたことは大変光栄ですし、こうして書籍になってみますと責任の重さもあらためて感じます。
家づくり学校は今期で第4期。4年生コースまで設けたこの学校も来年2013年の2月の最終講義にて初めての卒業生をだそうとしています。そして、第5期も2013年5月に開講予定です。
今までの家づくり学校の講義の様子は公式ブログを御覧ください。