「毎日かあさん」
著:西原理恵子 発行:毎日新聞社
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「毎日かあさん」というのは毎日新聞に毎週火曜日連載の漫画だ。
西原理恵子の独特な視点が、家族というものを描き出す。
とても人気があるようで、単行本になった知らせを聞いて家内もさっそく買ってきていた。何気なくテーブルにおいてあったので、読んでみる。
1ページ読みきりだから、読みやすい。びゅんびゅん飛ばして読んでいたら、いくつかのエピソードで思いっきり立ち止まってしまった。
お兄ちゃんと、妹のふたりの兄妹とおかあさん。お母さんはカニが大好きで子供が寝静まった夜中に一人でカニをむしゃむしゃ。トイレに起きたお兄ちゃんがその姿を発見。「おねがいだから、おかあさん。もうひとりでカニを食べないで!」と、よくわからないが泣いてすがる息子。その場は、わかったわかったと言いながらまた別の晩、かにをむしゃむしゃ、おかあさん。そんな家庭なのだが、あるひ、お兄ちゃんが悪ふざけをしてお母さんにひどく怒られた。そんなときに、妹は二人の間にはいってお兄ちゃんは悪くないよ、と・・・。おかあさんも知らないうちに二人は兄妹になっていました、という落ちがつく。
子供の成長はいろいろだ。その進みかたを見ていると、時々どきっとする。「家族」ってこうやって誕生するのか・・・。
「毎日かあさん」を読んで、「家族」が誕生する、ということにいたく感動した。
・「サイバラ式」