「iPhoneとツイッターはなぜ成功したのか?」
著:林信行 発行:アスペクト
ポッドキャストを通じて公開された著者の林信行氏とフリー編集者山路達也氏の対話を山路氏がテキストとしてまとめたのが本書です。が、「本書」と言いながら、書店でも販売されていますが、私が読んだのは厳密に言うとこれは書籍ではありません。
私はiTunesのApp Storeからダウンロードして通勤電車の中、iPhoneで読みました。誰でもダウンロードできます。私がダウンロードしたときは無料でしたが現在350円。いわゆる電子書籍。ちなみに、書店で販売している書籍版は1200円。
新書くらいの文章量でしょうか。iPhoneの画面に対する文字の大きさや文字数がよく考えられていて気分良く読むことができました。
電子書籍というと話題のiPadということになるのでしょうが、iPadは通勤電車の中で使うにはいささか大きいような気がします。その点、iPhoneは片手でもって親指を使って頁をめくることが出来ます。
語り口も軽く、内容もツボを抑えていて、時よりハットさせられるこ部分もあり、楽しく、興味深く読むことができました。
iPhone、iPod Touchを持っておられる方に通勤電車でのご利用はおすすめです。
さて、内容はといいますと、インターネットの仕組みが社会を分解し新しいビジネスを生み出しているということにつきますでしょうか。その裏方の舞台を支えているのが、今までのブログとこれからのツイッター、そしてiPhoneの普及です。
先に発表された次のiPhoneはさらにその動きを加速してくれそうです。
分解されたビジネスの隙間に新しいビジネスがあるとすると、私のいる建設業界、住宅業界にもその波はやってくるのでしょうか。やってくるとしたら、資材や設計業務の分離発注となってあらわれるのでしょうか。その場合には、それぞれの小さなビジネスが保証や責任を果たせるようになっていなければならないでしょう。
インターネットが社会の構造を根底から変えてゆくかもしれません。そこにあるのは自由か、それとも、よく管理された拘束か、どうでしょうか。そんなことまで考えさせてくれました。
詳しい内容は以下のサイトへ。
本書の元になった対話が公開されています。
◯firstdecade.net