ハーフビルドを次のように定義して研究会をたちあげます。
ハーフビルドとは半分完成した家です。
残り半分は未完成ですが、住みながら住まい手がセルフビルドで作ることもできますし、必要なときが来たらプロにお願いして作ることもできます。
ハーフビルドの意義は
家づくりを住まい手のもとに取り戻すことにあります。
まずは家づくりの時間が住まい手から奪われています。
2年とか3年とかかけて自分たちの生活になじませながら作り上げる時間が奪われています。ローンのこととか建物の保障のこととか、様々なことで、家づくりの時間が奪われています。
その延長線上で、家づくりから住まい手は隔離されてしまっています。家づくりそのものが住まいてから奪われることになりました。
こうした状況を打開する有効な道は住まい手との対話による家づくりです。すでに、工務店さんでも設計事務所でも、住まい手との対話による家づくりをしているところはありますし、逆に、住まい手との対話を拒絶した人達もいます。
ですから、設計事務所限定でも工務店限定でもなく、住まい手をハーフビルドでサポートしたいひとが集まる会にしたいと考えます。
対話による家づくりに加えて、もうひとつ重要なのは、半分完成という家づくりの方法論の確立です。
半分完成というところで、建築確認の完了検査を受けることができること。瑕疵保証の責任範囲が明快であること。半分完成であるから総工事費は低くなりますが、残り半分の完成に向けた工事を住まい手の生活に合わせてうまくビジネスにすることができるかどうかということ。
ハーフビルド研究会のテーマはプロとアマの協業であり、今までにない形での家づくりサポートをビジネスにするということです。