森とつくる いっしょにつくる
アトリエフルカワ一級建築士事務所

「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」—村上春樹

8 レスポンス

  1. 眼谷猪三郎 より:

    残念ながらボウモアもラフロイグも、この国の某大手企業に買われてしまい、特にボウモアはかつての強力な個性がすっかり薄まって口当たりのよいものになったと、店に置くのをやめたバーもいくつか知っています。
    それでもその土地の、土や水や風の薫りさえも味あわせてくれるかのような良質のウィスキーの魅力は何ものにも代えがたいものですよね。
    そんな言葉を語れる瞬間が、時として自分にも訪れるゆえにこそ日々前を向いていられるのだなぁと思うことしきりです。

  2. fuRu より:

    眼谷猪三郎 さま
    村上春樹がこのエッセイの中で
    その土地に行って飲まなければダメだと書いていたのを思いだしました。
    日本酒もそうですが、全国区(ワールドワイド)になってしまうと、その独特の個性が薄れてしまうのでしょうね。また、その利権を得るがために買収する企業も企業ですね。
    地域性が大切な時代ですから、本当の意味で地域性を大切にして欲しいと切に願います。
    これは住まいも同じなんですよ。

  3. 眼谷猪三郎 より:

    >これは住まいも同じなんですよ。
    よくわかります。
    その土地の気候で育った木を使って住まいを作ること、そんな当たり前でしかも理にかなったことを、忘れずにいてくれる設計者さんや職人がまだいてくれるのは心強いばかりです。

  4. Tomy より:

    私もこの本、新潮文庫で持っています。
    もう10年以上前、仲の良い友人がシングルモルト好きで、この本は彼が薦めてくれました。
    その友人に、何かの折にプレゼントされたのが「LAGAVULIN/ラガヴーリン」
    ウイスキーってこういうものもあるんだなと、視界が開けた覚えがあります。
    似たようなことは他にもいろいろありますよね。
    私は似たような感動を、紅茶でも感じました。
    ほんの少しだけ高級な紅茶、ダージリンのファーストフラッシュなどを、
    知らない人にはぜひ試してもらいたいと思うのです。
    醤油なんかでも、地域性が出ますよね。
    知らないでいると、全国区の味が基準になっている。
    知っている人にとっては、もったいないと思うものかもしれないですけれど、
    いまや地域にこだわるのも、ちょっとした贅沢なのかもしれません。

  5. fuRu より:

    眼谷猪三郎 さま
    >その土地の気候で育った木を使って住まいを作ること、そんな当たり前でしかも理にかなったことを、忘れずにいてくれる設計者さんや職人がまだいてくれるのは心強いばかりです。
    そんな一人に私もなりたいと、強く思います。

  6. fuRu より:

    Tomyさま
    現代社会の流通はとてつもなくすごいことになっています。
    三陸沖で朝とれた新鮮な魚がその日のうちに銀座に料亭に並ぶのですから。
    そうした流通に裏付けられて、私たちは、いま自分がどこにいるのかを気にしないでよくなっているのですね。それが良いことなのかどうなのか。
    一方で、気仙沼で食べた、ついさっき海からあがってきた、まだ生きているウニのおいしさは決して銀座には届かないと思いました。
    結局は、我々の感じ方ひとつなのかもしれませんが、地域性にあふれた様々な味覚や風景が、画一化されるのではなくおたがいに認め合うような文化が豊かな文化だと思う私にとっては、画一化の方向性は文化の貧困にしか思えないのも事実です。

  7. nOz より:

    オイラも仕事がら、アイラ、アイラと耳にします(^^;
    僕もアイラモルトファンの1人ですが、モルト好きの中でアイラモルトファンはかなり多いようです。
    ウィスキーといえば、南米パラグアイを舞台にした「ウィスキー」という映画を見ました。「はい、チーズ」な意味なんですが、ご家族で写真に写る時には是非使ってみて下さい。
    「はい、みんなで!ウィスキーーー!」カッシャ。

  8. fuRu より:

    nOz さま
    やはり、kara-karaでもアイラなんですね。
    先日飲んだ「ラフロイグ」10年ですが
    癖がかなりあるなあ、ちょっときついなあ、と思って飲んでいたのに
    いまでは懐かしい感じがしていて、もう一度飲んでみたいという思いに駆られています。
    アイラのシングルモルトは、不思議な飲み物です。
    それにしても、「ウィスキー」という映画、面白そうですね。