今までの自分の仕事を振り返って見た時、「もり」の家と「まち」の家という言葉が浮かびました。
「もり」は森のこと。私たちを取り巻く自然環境です。森や自然環境を想い地球に無理をさせない家づくりのことです。
また、「もり」とは「守り」のこと。家は家族を守るもの。様々な外敵から家族を守る家が必要です。
キーワードは「森をいかす家づくり」「自然エネルギー利用」です。
そして、「まち」とは街のこと。人と人、家族と家族が集まって住む家と家が集まる場所です。家族と家族が寄り添い、お互いのプライバシーを守り、光と風をとりこみむ家。そして、街の人々と声を掛けあう、街とつながる家です。
また、「まち」とは「待ち」のこと。家族の帰りを待つ家。待ちわびる家族のもとに家路を急ぐ家。人と人とが「家」を介してつながってゆく、そんな家づくりです。
キーワードは「狭小地住宅」「小さい家」「都市型住宅」です。
家はプリミティブなものです。
それは、住まい手のための家であり
住まい手を包み込む空間であり
そして、それは、住まい手とともに歩む家づくりから始まります。
私は家作りの原点に立ち返った
プリミティブな家づくりを
「もり」の家・「まち」の家というキーワードを大切にしながら
これからも続けてゆこうと思っています。
なお、「もり」の家・「まち」の家については
これからも折りあるごとにふれてゆきたいと思います。