「大きな暮らしができる小さな家」
著:永田昌民、杉本薫 出版:オーエス出版
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家はそんなに大きくなくて良い。
狭小地住宅が雑誌の特集になるなど、小さい家への感心は高まっています。
小さな空間をより豊かにしてゆくことは、とても大切な事です。
その「豊かさ」というものは、明るいとか風通しが良いとか、狭苦しい感じがしないとか、すっぽりはまって落ち着いた感じがするとか、あるいは暖かい、涼しい、そういうことの総体として感じられる「質感」です。
これは、以前に「空間のクオリア」として書いた事につながります。
実は、永田さんのお仕事を拝見させていただく時にいつも感じる、ある種の気持ちよさ、それが「空間のクオリア」を僕に意識させるようになったきっかけだったのです。
大きいから良いとか、広いから良いなんてことはありません。限られたスペースが与えられ、その中でいかに「空間のクオリア」を充実させたものに出来るのか。それが、僕ら設計者に与えられた使命です。
永田さんのお仕事や言葉には「空間のクオリア」へ向けられたベクトル(強い意志)であふれています。
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