森とつくる いっしょにつくる
アトリエフルカワ一級建築士事務所

「良い町」の条件

8 レスポンス

  1. shin より:

    FuRuさん、こんにちは
    嵐山さんの講演には興味がありました。それに吉祥寺に次いで縁も深く好きな国立でしたから。
    僕が高校に通っていた頃、大学通りでは馬に乗って散歩する人もいたし、芝生の上に出たばかりのコルトの新車を展示していた平屋の素敵な三菱自動車もありました。ハッピーエンドや頭脳警察が一橋の前の歩道で演奏していて、講堂では山下洋輔が鍵盤を血だらけにしてデビューでした。朝顔の小道は知らないけど、文化のにおいはひどく濃い街でした。良い街の条件No.8は文化、あるいはいい喫茶店がある….

  2. fuRu より:

    shin さま
    嵐山さんは吉祥寺も良い町だといっていました。
    確かに、緑は多いし川というか池があって学校も多い。
    嵐山さんは国立も死に始めていると言っていました。
    それは、戸建て住宅が相続の関係でワンルームアパートにどんどん変貌しているためです。数年ごとに人の入れ替わりのある住まいでは人と人のつながりも生まれないし、つまりは町は出来ませんよね。
    そう考えたら、東京ほど一人暮らしが多い町って、世界にあるんだろうかと思い至りました。

  3. じんた堂 より:

    furuさん、こんばんは、
    私もかつて国立に住んでいましたが、数年前に国立を再び訪れて一番ショックだったのは、富士見通りにあった名曲喫茶ジュピターが消えていたことでした。喫茶店に限りませんが、たまたまお店で一緒になった人同士が自然に会話できる、こういう人と人のつながりも少なくなったような・・・。

  4. fuRu より:

    じんた堂 さま
    国立つながりですね。
    私も北口とはいえ、最寄り駅が国立だった時期が3年ほどありましたから、南口の邪宗門とか、喫茶店には時々行っていました。国立は良い喫茶店があるなあと、それは神田神保町と規模の上では違いますが質としては同じかそれ以上の濃密な喫茶店空間があったかと思います。
    それも、やはり良い町の条件なんだなあと、失い始めて思うわけですね。それでは遅いのですが。

  5. 国立というと、私などはマンション訴訟を思い出します。
    景観を大切にしてきた町というイメージですね。
    ところで、この「良い町」の条件とは、すべての町にあてはまるような一
    般性をもった条件のことですね。人が暮らすにあたって、この点がちゃんと
    していると暮らしが豊かになる、という条件かな。なにげなく暮らしている
    と自覚しませんが、そのことに多くの人びとが自覚的になっていくと、ある
    種の社会的な力になるように思います。それに加えて、個々の町にとって
    も「良い条件」っていうのがあると思います。背景や歴史がそれぞれ違いま
    すからね。大津の町でも、「大津の幸せの物差し」というのを考えていきた
    いと思っています。

  6. fuRu より:

    わきた・けんいち さま
    「大津の幸せの物差し」・・・・
    ロマンティックですね。私はそういうロマン、大好きです。
    この記事で箇条書きにした「良い町の条件」というのは
    嵐山さんの言葉では、もっと奥深い味わい深いものでした。
    これは、私の力では記事にすることは難しいと、箇条書きにしてしまったわけです。
    自分の力の無さを恥じるばかりですが
    わきたさんの「大津の幸せの物差しカフェ(勝手に名前を付けている)」にお邪魔して良い町について語り合いたいですね。
    ちなみに、良い町の条件で「まつりがある」というのがありますが、これは神様と人々が一体になる、人と人をつなげる「まつり」です。人と人が集まって住むということに「信仰」があるということなんでしょうね。
    昨日まで静岡に行っていたのですが、そこで見せていただいたお宅にはちゃんと神様が居心地良い感じでおられましたよ。そういうのって、やっぱり良いですね。

  7. 伊礼智 より:

    建築的に「よい町」、、、というのは
    生活感が表出していて、それでいてきれい、、、ではないかと思っています。
    単に美しい、カッコイイ建物が並んでいてもいい町並みだとは思えません。
    感じよい生活感の連鎖がいい町並みなんでしょうね。
    連鎖を生むためにどうしたらいいか?、、、
    活動、運動、コンセンサス、、、とにかく、その町でエゴを超えた自分の価値を具現化してみる事なんでしょうか?
    自然とリーダーが出てくるように思います。

  8. fuRu より:

    伊礼智さま
    嵐山さんは六本木ヒルズを完全否定していました。
    あの建物は人と人をつながないどころか、そこにあった人と人のつながりを完全に壊してしまった、というようなことなんですが、建築を考え作る側に大きな問題提起をしていると思います。経済性優先でのモノづくりは人間性を破壊してしまうということへの危機感です。人間あってのモノだったはずが、人間がモノに支配されるようになったことへの断固たる拒否です。我々町場の設計者も、一軒の家を造るところから町に参加し、人と人をつなぐようなヴィジョンをもつ事の大切さ、そして、それをやわらかく形にしてゆくだけの力を持つ事が必要なんですね。
    >とにかく、その町でエゴを超えた自分の価値を具現化してみる事
    まさに一人一人の気持ちがそこで重なれば町はおのずと出来てゆくのだと思いますし、その後押しの、ちょっとしたお手伝いが我々設計者には出来るのではと思っています。