ギンリョウソウ(銀竜草)
シャクジョウソウ科 ギンリョウソウ属
富士山の樹海を歩いている時に出会いました。
「変なキノコ?」
「キノコじゃないとおもうけれど・・・」
家に帰って調べました。
きのこ図鑑には載っていません。
「樹海・白い花」と検索してみると
「幽霊茸」の文字が。そのリンクをたどって「ギンリョウソウ」にたどり着きました。
「幽霊茸」というのは言い得て妙。樹海で発見した時もあたりが薄暗いものですからその白さが妙に引き立って怪しく輝いていましたから。
そてはともかく、この植物は調べると不思議な植物でです。
森林の林床に生え、周囲の樹木と外菌根を形成して共生するベニタケ属の菌類とモノトロポイド菌根を形成し、そこから栄養を得て生活する。つまり、直接的にはベニタケ属菌類に寄生し、究極的にはベニタケ属菌類と共生する樹木が光合成により作り出している有機物を、菌経由で得て生活している。『ウィキペディア(Wikipedia)』より
樹木に寄生する菌類と共生しているというのです。
本体は地中にあって花をつけるときだけ地上に姿を表すようです。
これをいわゆる草木と一緒にしていいのか、やはり考えてしまいます。
感覚的に分類するとしても草木とキノコの中間でしょう。
それでも写真のように花をつけてハチが受粉するのですから、りっぱな植物ということになります。
自然というのはとても面白いですね。
◯ギンリョウソウ(Wikipedia)