森とつくる いっしょにつくる
アトリエフルカワ一級建築士事務所

ハーフビルド講座 第一回目終了

2 レスポンス

  1. 菅沼 より:

    先日はお疲れ様でした。
    古川さんの話を聞いていて、今まで私が持っていた古川さんの印象が少し変わりました。
    セルフビルドを考えている人にとってこの方はとても強い味方になる、そう思わせる力を感じました。
    セルフビルドで最初にぶつかる高い高いハードルは「自分の家を設計する」ことだと思います。
    そしてこれは、セルフビルドすることの意味にかかわってくる最重要項目ではありませんか。
    古川さんの助言に期待がかかる部分です。
    セルフビルドのサポートを考えること、自分のためにも続けていきたいと思っております。
    どうぞよろしくお願いします。

  2. fuRu より:

    菅沼 さんもお疲れ様でした。
    その昔、独立する直前ですが、私は設計をやりながらつくる人と考える人という境界に疑問を持つようになりました。
    ひとつは汗を流して埃まみれになっている職人さんの力強さに対して設計者のあまりの無力さに辟易としていたのだと思います。ただし、そこから私は大工になろうとは思いませんでした。体力に自信がなかったというのが一番の理由でしたが、それでも現場に一歩でも近づきたいと工務店に入り大工さんや職人さんの中で2年間ですが生きてみました。その経験はやはり大きい。現場が生き物のように動いていることをリアルに感じることが出来ました。多くの設計者に見えていないのはそこなんだと思います。私にはそのダイナミックな現場でものがつくられてゆく瞬間こそが建築現場の醍醐味、家づくりの醍醐味です。だから、その醍醐味のなかから建築を、住宅を考えてみたいと思っています。
    ただ、建築現場がダイナミックに動くためにはプロとしてのルールが必要です。一般の方たちに見えにくいのがこの現場でのルールです。だから、住まい手のものであるはずの家づくりを住まい手の手に取り戻すためには、このルールを伝えていかないといけないと思った。それさえ出来れば、家づくりは住まい手のものとなる。だから、私はセルフビルド至上主義ではありませんが、家づくり至上主義で、そのためにはセルフビルド、住まい手参加は欠かせないものなのです。
    そして、私が考えている設計というものは、従来の設計とやや趣が異なる新しいタイプの設計なんだと思います。施主参加をサポートすることが私の設計では大きな位置を占めているからです。施主と現場をつなぐこと。これが出来なくては良い住まいは作れないと考えています。
    というわけで、現場経験のある設計者という希有な立場の菅沼さんには教えていただきたいことが山のようにあります。こちらこそ、今後ともよろしくお願いいたします。