天井に開いた四角い穴から空が見える
私たちは12枚と半分、きれいに並べられた正方形の畳の部屋に寝転び
空と対峙する
そこから見える空は私たちと同じ地平線を共有する
空と同じ地平線
その時、四角い穴を鳥が横切った
その時、四角い穴に白い雲が顔をだした
妻有トリエンナーレで観たジャームズタレルの「光の館」の魅力をどう語ったら良いのでしょうか?
天井に空けられた四角い穴は、レールのついた越屋根がスライドして、開いたり閉まったりします。穴にはガラスも何もはめられていません。ただの穴です。そのただの穴の魅力に吸い込まれる自分。
部屋は真壁で長押もついた標準的な和室。天井は四角く空けられた穴に向かって緩い勾配のついた真っ白な天井。部屋の大きさと空けられた穴の大きさのバランス。その高さ、穴との距離感。天井の勾配、天井に塗られた白い色の微妙なさじ加減。すべてが意図されてそこにそのようにある。それゆえに、穿たれた四角い穴で空と対峙する我々。
これは、私の仕事の言葉で言えば「天窓」です。でも、このように優しい「天窓」を作ってきた建築家は今までいるでしょうか?このように優しく自然と対峙する「天窓」を。
設計者には、まだまだ感じなくてはいけないことがあると、そして、感じてそれを形にする必要のあるものが、まだまだ世界にはあると、そんなことを考えさせられたのでした。
「光の館」は通年見学可能で、宿泊も出来ます。日が昇る時、そして夕暮れ時をここで過してみたいと強く思いました。
○光の館公式HP
アートの中で目覚める幸せですね。
nt-lab さま
アートというのは「非日常」ではなくて
「日常」に発見をもたらすものだと「光の館」を観て思いました。
とすれば、「日常」と格闘している我々の職業もアートを創造できるのだなあと。
やはり美しいというのは、良いです。
たれるれるれるたれるれる
こうして写真で見ると二次元だしねぇ、、、
きょうのウンコは芸術的だったよ
ある空間デザイナーからジェームズ・タレルを教えられて以来ずっと 本物を見たいと思っていました。
行かれたのですね、羨ましいな〜。
家だって 空だって 何時も見ているものなのに、このように設えられただけで それが突然 美しくもシュールなアートになるのですから 素晴らしいですよね。
クリエイティブで刺激的で美しい!・・・・・写真しか知らないのですが・・・。
物を生み出す仕事をしている人は皆 そんなアートを生み出す可能性を何時も手にしているのだと思っています。
「脳を刺激する」アートは 特別な物ではなく、すぐ身近にあるのに おやまあ!私達のナンと気付かないこと!
そうです。
私も何時も「脳を刺激する」もの創りをしたいと 思っているんです。
はじめまして。
随分、長居してしまいました。
どうして、ここにたどり着いたのか、忘れてしまいました。
そうそう、僕の中出六さんのギターが、もうお婆ちゃんになっていて、
どこかに六さんの出物が無いかと検索をして、たどりついたのでした。
でも、そんなことは、とうに忘れて、
写真の数々に見とれていました。
古川さんの美意識というか、ものの見方というか、
ずいぶんと楽しませていただきました。
ありがとうございました、
勝手にお気に入りに入れさせていただきましたので、
ちょくちょくお邪魔しましすが
どうかお許しを。
京都のいなかより。
(!!)。さま
タレルの光の館を観て感じたのは、これは二次元でも三次元でもないということでした。彼があつかっているのが光だからでしょうね。そこがとても面白いのです。二次元、三次元、なんてわけても、なにも創造できないのだと知らされました。
光代 さま
タレルの作品としては、日本では、この光の館と金沢21世紀美術館、そして直島の美術館でいつでも観ることが出来ます。私は光の館しか観ていませんが、光の館はタレルの作品で世界で唯一、宿泊できるというのがすごいかな。芸術祭以外の期間でもお休みでなければいつでも見学が出来ます。公式HPで確認してみてください。
そして、私は光の館でとても刺激的な体験をしてきました。それは確かです。
いちろう さま
はじめまして
そして、コメントをいただきありがとうございました。
結局は美意識ということになるのでしょう。
それは私が生きているということと深くつながっていることなんだと思います。
飯の種にしている建築の設計でも
その美意識を深く追求しなくてはと
タレルの世界に触れて思い知らされました。
ちなみに、私のところにある中出六太郎のギターはかなりのお爺ちゃんです。ボディのニカワが割れていたりします。でも、つま弾くと甘い響き。不思議な楽器です。