盛岡市の中心部にある岩手銀行中ノ橋支店。
明治44年4月に、盛岡銀行本店として、3年の歳月を費やして完成したそうです。煉瓦造鋼板葺3階建、延べ面積1020平方メートル。使用した煉瓦約91万個、総工費13万円余、とのこと。設計は東京駅の設計者でもある工学博士辰野金吾、岩手県出身の工学博士葛西万司の両氏。(以上、情報は岩手銀行HPより引用)
緑多い盛岡城跡である岩手公園に近く、中津川にかかる中ノ橋のたもとにたっています。
現在はこの建物は使われておらず、私も内部は見学できませんでしたが、青く澄み切った盛岡の空に煉瓦の色が綺麗に映えていて、建物のスケール感もプロポーションもディティールなど細部のデザインも、しっかりと時間をかけてデザインされているなあと思いました。
やはり、建築物は長きにわたり人々に愛されるもの。その時その時の流行ではなく長い時間にさらされても生き残ってゆくデザインであるべきだなと、こういう建物を前にすると強く思いますし、自分がやっているデザインに対しても、しっかりしなくちゃと背筋が伸びますね。