森とつくる いっしょにつくる
アトリエフルカワ一級建築士事務所

木の家と大工さんとプレカット

3 レスポンス

  1. 建築系blog/3

    我が周辺にも「建築系blog」が増えつつある。 こちらと同じ Movable Type で始めた建築家、古川泰司氏の af_blog である。 好奇心旺盛、始めたばかりなのにサイトの構成をいじったりと忙しい。 同じ設計者として本音の部分で語りたいと考えている。トラックバック、コメン…

  2. ひなよし より:

    僕は金物の使用やプレカットは良いと思っています。
    ただ使う人によって良し悪しが変わってしまうのでは?と深く思う。
    金物は昔鉄が高くて使えなかった代物、
    職人達の知恵をかりて考えれば良い金物は作れるし
    プレカットに対しても、大工職人みたいな方達がプレカットしたら
    良い軸組みになるのではと思う…、
    最近は手刻みといっても、それなりの電動工具は使うわけだし…。
    もともとダメなものなんて無くって使い方使う側の問題かな。
    ただ、最近の伝統工法と言っている建物、
    彫って差し込めば伝統工法か?と思う建物も多いような気がします。
    そう思うと、普通のプレカットでも良いのではと頭をなやませ…、
    僕も良い大工にめぐり合えた口、
    良い物見てきただけに余計に頭を悩ませ、むつかしくさせます。(-o-; フー

  3. fuRu より:

    ひなよしさん
    手刻みがすべて良いわけではないですよね。
    腕の悪い大工の手刻みは、継ぎ手がゆるゆるで、ちょっと怖い時があります。
    でも、その緩さをあとから直せるのが木造在来工法の良いところでもあるのです。
    ひとつがだめなら全部だめということではなく、全体的に最後に完成した姿の時に大丈夫かどうか。
    そうした総合的な判断も大工の腕のひとつでしょう。
    腕の良い大工があってこその手刻みなんですよね。
    腕の良い大工というのは、職人気質で自分の仕事に自信と誇りを持っている大工でしょう。
    そして、腕の善し悪しは、客観的に評価できる世界ではなく
    経験的に、実績を証拠として語られることです。
    僕は、良い大工を評価するのは性善説にもとづいていると思っています。
    まずは、大工の世界を信じるところからしか始まらない。
    こちらが信じるから、向こうも答えてくれる。
    そういう世界で大工の腕の良さは成立しているのです。
    最近ちまたを騒がせている、構造計算偽造(2005年11月)も
    偽造された配筋は、誰が見たって常識を逸脱しています。
    鉄筋加工の職人さんなら誰だっておかしいと思う配筋、
    現場監督だって絶対におかしいと思う配筋、
    意匠設計者だって絶対におかしいと思う配筋。
    気がつかないで施工してしまうという、その世界に恐ろしさを感じます。
    大工の腕の良さをささえているところの
    性善説を根底から破壊してしまうような出来事です。
    今回の事件で、一番怖いと思ったのは
    ものを作る現場そのものが破壊されてしまうのではないかということです。
    プレカットを生かすとかそういうレベルの問題でないのが本当に怖いです。