このほど本が完成した「木の研究会」の有志で、11月20日になりますが、「栃木県林業センター」と「栃木県集成材協業組合」にお邪魔してきました。
今回のコーディネイト役はU建築工房の丸山純夫さんです。
最初は「栃木県林業センター」。
こちらでは木材や木構造に関する各種実験をやってくれます。私たちがお邪魔した時に、梁材の破壊試験と柱材の破壊試験を実際にやってみせてくださいました。
梁材の試験の様子をご紹介しましょう。
破壊する時の音が凄かったです。
こうして実験に立ち会うと木というものがとても強いものだということがよく分かります。
そして、次に「栃木県集成材協業組合」へ。時間が遅くなってしまい、すっかりと日が暮れていたのですが、ご案内くださった方はとても丁寧にご説明してくださいました。
こちらは集成材を造る工場です。当初は間伐材の有効利用のために試験的に運営を始めたようですが、その後、順調に業績を伸ばし、現在では杉の集成材にも取り組んでおられます。まだまだ洋材でつくる集成材が多いそうですがそれでも25%は国産の杉の集成材になっているそうです。関東圏でも杉の集成材はつくられていたんですね。自分の無知に恥ずかしい思いがしました。
杉の集成材をつくる工程をご紹介しましょう。工場内のライトの明かりで写真の色がおかしいのですがご了承ください。
木の研究会では、このように各地の施設に見学に行くなど、木の建築をエンドユーザーに提供するための研究活動を重ね、実践に反映させようとしています。
その成果は、松澤静男さんとの共著である「やっぱり、木の家がほしい!」に結実しています。