岐阜研修の第一目的である神宮備林です。
伊勢神宮の20年ごとに行われる「式年遷宮」に使われる檜材の持続的確保のために約8千ヘクタールにわたる檜の天然林が国有林として管理されています。
一般に木曾檜として有名ですが、木曾地方では極相で檜が優勢となる土地なのだそうです。極相というのは、例えば山火事になって草木がなくなった状態から、最初は草が生え背の低い潅木が育ち、次第に背の高い樹木にその場所で優勢になる植物が移り変わってゆきますが、あるところで安定した植生のバランスとなります。その安定した植生を極相というのです。
極相で植生が安定している森というのはとても美しいものです。
生物の多様性が確保され生き生きとしています。
古い切り株もありました。聞けば百年以上は経っているだろうということです。
このような自然の力のバランスが取れている場所というのは特別な感じがします。
そこにいるだけで力をもらったような感じです。
その昔、南アルプス南部の荒川三山から聖岳への縦走で椹島に下山する登山道から見た杉の天然林の圧倒的な美しさを思い出しました。
ところで、この神宮備林は誰でも勝手に見学ができるものではありません。
ちゃんと許可が必要です。林道の途中には鍵付きのゲートが何箇所かありました。
そしてこれが入山許可証です。
入山許可などお手間のかかる手続きをしくださり、さらには現地をご案内くださった中島工務店さんに深く感謝いたします。
一枚目の写真で このもりがちからあふれる森だと分かりますね。美しいです。
私達の会社で四万十ヒノキを使っているので その森を見に行った時にも、同じ事を学びました。
そこは植林しているのですが、その「極相」状態を目指しているので 色々な植物が生え 光と風が入り込み、気持ちの良い森になっていました。
だから 虫も動物も 沢山住んでいて、目も耳も皮膚もフレッシュに活動し、吸い込む空気(森の気)で 細胞の一つ一つが生き返るような新鮮な感じを持ちました。
写真でも そんな空気が伝わってきます。
きれいな森ですねえ・・・。
光代さま
コメントありがとうございます。
はい,本当にきれいな森でした。癒されます。