森とつくる いっしょにつくる
アトリエフルカワ一級建築士事務所

飫肥杉を訪ねて宮崎へ

8 レスポンス

  1. ズースー より:

    聞きかじりですが、京都の北山スギとは逆で、最初から面積あたりの立ち本数を少なくして、
    自由に太らせるやり方だとか。
    スギと一言でいいがちですが、ものすごく多様ですね。乾燥方法も。

  2. fuRu より:

    ズースー さま
    そうです。植林間隔をあけて植えるのが飫肥杉の特徴ですね。
    宮崎は行ってみてよくわかりましたが湿度が高い!気温も高い!屋久島に近いなあと思いましたから杉の生長には抜群の環境でしょう。そこで、どんどん成長させて、というやり方をしていたのが飫肥杉だったわけです。ですから、うらごけばかりですし、断面をみると髄のあたりが恐ろしく目あらになっています。でも、髄の部分は未成熟ですからもともと強度的にも弱いところ。その部分は目あらでも問題ないのですよね。そう考えると、けっこう合理的な林業だったのではと思います。

  3. ズースー より:

    髄とは、中心部分のことですよね。幼木のときに肥大成長したという理解でよろしいでしょうか。
    それでちょっと、質問があるんですが、
    「髄の部分は未成熟ですからもともと強度的にも弱いところ」
    という部分ですが、私は中心は硬くて、辺材が粘りがあると考えてます。
    材というか生き物のときの話ですが、木は鉛筆みたいに中は硬く、外は柔らかくで保ってるのかなというイメージがあります。両方の性質を使えるのがいいのでは?と思ってますがいかがでしょうか。

  4. fuRu より:

    ズースーさま
    良い質問です。
    樹木一般に言い切れるかどうかわからないので、とりあえず針葉樹、杉の話として聞いてください。発芽して15年生までの幼木は細胞が成熟することがない未成熟のままなのだそうです。樹皮から一枚入った形成層という部分が成長してゆくわけですが、中心から15本目までくらいの年輪の部分については未成熟のまま木は成長を続けるのです。ですから、杉の木は中心の髄の部分が一番弱いのです。実際に実験をしてみますと髄の部分が弱いことがわかります。もちろん、これは木の根元の話でして、地上10m以上の高い部分に付いてはこの限りではありませんから注意してくださいね。
    実は、木の強度を調べると赤身よりもシラタの方が強いという結果が出ます。一般的に常識とされていることとは全く逆ですね。私も最初はびっくりしてしまいましたが、確かに実験をみるとその通りなのです。なぜ、そのような結果になるか木の関係者と議論してみたのですが、赤身の部分には未成熟材が多く含まれる可能性が高いからではないかという結論になりました。ただ、未成熟材が少ないと思われるところでも、シラタの方が若干強かったのです。
    というわけで、強度は赤身よりもシラタの方が若干ですが強いのです。
    ただ、シラタは生きている部分で根から吸い上げた水分を葉っぱまで送っています。そのため、細胞にはたくさんの穴があいていて、さらには養分が豊富なのですね。ですから、木材腐朽菌にとっては絶好のエサとなってしまう。よって、腐食に対してはシラタの方が赤身よりも弱いのです。
    木材を強い弱いと一言で言ってしまいますが、実は強度としての強さと腐食に対する強さは別物なのですね。

  5. ズースー より:

    食いついてすみません。このへんのことはとても知りたかったことなので。
    丁寧な解説ありがとうございます。
    強さでもうちょっとお聞きしたいです。
    自分の使う用語に自信がないですが、芯は実際に硬度が高いと思ってます。
    なので曲げには弱い。でも圧縮には強いのでは。
    鉛筆ほど芯と辺で差はないでしょうし、圧縮を問われる局面もないでしょうが。
    こう書いて来て、鉛筆と芯なし鉛筆の強度実験するとどうなるんだろう?と思いつきました。
    私は芯アリの鉛筆が強い(曲げにも)と思ってました。

  6. fuRu より:

    ズースー さま
    別便で参考になりそうな資料をメールいたしました。

  7. 成一郎 より:

    誰が雨男、雨女だったのでしょうねぇ・・・?
    こちらも同じくリンクをばm(_ _)m

  8. fuRu より:

    成一郎 さま
    ははは、雨男、雨女、誰なんでしょうね。
    こちらもリンクしますね。