森とつくる いっしょにつくる
アトリエフルカワ一級建築士事務所

“drive”と”carry”

6 レスポンス

  1. shin より:

    ずいぶん前だけど「N響」の会員だったことがあります。岩城さんが振るのを楽しみで入会したようなものでしたが、実際には2回しか聞けなかった。しかし、その2回とも、それは感動的な演奏会でした。まだ若く「カラヤン」なんか敵じゃない…という感じでした。carryという言葉はラグビーではよく使います。状態をくずさず前へ進むような場合です。carry backも。

  2. fuRu より:

    shinさん
    実は僕ははずかしながら岩城さんの演奏を生で聴いたことがありません。
    僕が見たN響アワーでは、岩城さんが振る武満徹の「テクスチュアズ」をやっていて、それを見たら、岩城さんの、その”carry”するということの意味が直感的に伝わってきたのでした。やはり、生で体験したかった。
    ラグビーはサッカーよりもチームスピリッツが大切で、選手それぞれの役割がすべて大切だということが、このスポーツの魅力である、ということを聞いたことがあります。たしかに、サッカーでは時として一瞬のひらめきのように出現する個人技で硬直した試合の流れが一転するという展開がありますが、そういう劇的な要素というものは、ラグビーにはとても少ない。その代わり、チームスピリッツが重要になってくる。
    チームスピリッツをどのように大切に育ててゆくかと言うことは、人生のいろいろな場面で問いかけられます。音楽やスポーツから学ぶことは多いですね。

  3. shin より:

    furuさん
    岩城さんは結構汗かきで、2列目ぐらいにいると飛んでくるのではヒヤヒヤでした。ヒゲの山本マスズミ氏と芸大の同期で二人とも指揮科は合格せず、確か岩城さんは打楽器、ティンパニーかなにかで潜り込んだと聞いてます。音楽とスポーツ両面に興味があるfuruさんみたいな建築家は意外と少ない気がします。特に合唱とか古典音楽とかには….
    ところで、(ラグビーでも)ティームスピリットは個人個人がある一定以上の領域に達していることが大原則ですが….

  4. fuRu より:

    >ティームスピリットは個人個人がある一定以上の領域に達していることが大原則です
    まったくその通りですね。
    というわけで、今晩(明日早朝)の決勝戦は、そういう意味でも大変楽しみであります。
    ただ、これはサッカーの話だけではなくて、すべての社会的な活動に言えることだと言うことが大切ですよね。
    そのために、日々精進しなくてはと気を引き締めております。

  5. at.yamao より:

    こんにちわ。このカラヤンの言葉はいろいろな意味で含蓄がありますので、僕も感銘を受けました。
    要は「オーケストラを力任せにあやつろうとしてはいけない。オーケストラが自分たちで気分良く弾いていると思わせるようにするのがいい」という、ちょっと「禅」めいたことですね。いや「気功」「合気道」に近いかもしれません。
    同じような話として、アンドレ・プレヴィンという指揮者が、若い頃にピエール・モントゥーという指揮者に習っていたときのエピソードがあります。
    コンサートでハイドンの交響曲を指揮したプレヴィンがモントゥー先生に感想を求めたときの答え。
    「素晴らしかったよ。でも今度指揮するときには、連中(オーケストラ)のじゃまをしないことだね」
    拡大解釈かもしれませんが「場の空気を読め」というのも、近いことのような気がします。

  6. fuRu より:

    at.yamaoさま
    カラヤンというのはなかなかですよね、って、僕が今更何を言うのか、というところですが
    山尾さんのコメントを読みながら、そういえばカラヤンの演奏はどこか東洋的な懐の深さを感じるときがあるなあと、そんなことを思いました。
    ところで、ご存じかと思いますが、プレヴィンはジャズピアニストでもあります。
    ピアノトリオでのぞんだ「My Fair Lady」なんて、名盤ですね。
    ジャンルを超えて活躍した人です。
    それにしても、モントゥー先生の言葉も含蓄がありますね。
    追伸
    武満徹全集第一巻が届きました。
    12枚のCDを順番に聴きながらコメントのお返事を書いております。