ご自分で図面を引き、ご自分で建築確認申請をだされるということで
全面的にサポートさせていただいていた「hkm_House」の奥様から
建築確認がおりたとのうれしい知らせが届きました。
「hkm_House」は、ご主人が大工さんで工務店をやっておられます。もちろんご主人が、ご自分で家を作るということで、本来私の仕事である、設計監理のうち監理については必要とされていませんでした。もちろん、詳細見積も必要ありませんから、実施設計も必要ではない。では、何が出来るのでしょうか?そうした話し合いからこのプロジェクトは始まりました。
最初の打ち合わせで、奥様がJW-CADを駆使して描かれたプランを持ってこられた時に、この方ならばご自分で図面を描くことができると思いました。
ましてや、工務店の奥様ですから、図面が描けるようになることは無駄ではない、どころか、今後の工務店経営にとっても大切なことになります。そして、大工のご主人は建築士の資格を持っておられる、さらには事務所の登録もしているというではありませんか。
こうなったら、奥様に図面を描いていただき建築確認申請まで出してもらうのが一番いいと考えました。私が家庭教師として建築確認がおりるまで完全にサポートさせていただきますということはお伝えしました。「hkm_House」は建築確認申請までの基本設計完全サポートのプロジェクトになりました。
もちろん、奥様にとってみれば、やったことのない仕事ですから大変なことは大変です。でも、私からやってみませんかという言葉に、やってみますと答えてくれた奥様の言葉は力強かったです。
というわけで、奥様が描かれた図面に対して、壁量計算の仕方をお教えしながら、構造の考え方やプランとしての使いやすさ、プランを考える上での注意点を伝授し、基本設計完了。そして、その図面をもとに建築確認申請に必要な情報をお教えして、シックハウス対策の換気計算の方法もお教えして、申請書類の書き方も伝授し、そして、見事にやり遂げられたというわけです。
大げさですが、教え子が育ってゆくような感慨深いものがあります。
これから、工事が始まりますが、機会あれば現場の様子を皆さまにもご報告させていただきたいと思っています。