「rbl_House」は、解体工事を終え、基礎の補強工事も終え、1階の耐震改修工事も終えて、床の下地を組み直す段階になっています。
ところが、リフォームの現場は大抵そうなんですが、床の水平が ながなかちゃんとしていない。そこで仕切りなおし、もう一度 水平の基準を出して床の下地を組み直すことに。
写真に写っている機械はレーザー水準器。私も持っていますが、なかなかの優れものです。以前は、10万円以上していたんですが、今は数万円で購入可能とずいぶんと安く手に入るようになりました。
レーザービームはかなり遠くまで飛んで視界の悪い現場でも正確な水平線を描いてくれます。写真の向こうの壁に写っている赤い線がレーザー光線です。それも、かなり正確。建築現場のイノベーションですね。
ところで、床の下地を組み直すのは大変な工事です。コストも工期も掛かります。ですから、現況の床の程度によっては下地まで組み直すことをせず、既存の下地を使う場合や、既存の床の上にそのまま新しくフローリングを張る場合もあります。
コストや工期など全体のバランスを考慮してどういうふうにするかを打合せをして決めます。あるいは、リフォームして10年程度しか使わないのであれば、そこまでちゃんと直す必要はないかもしれませんね。
リフォーム工事は各斯様に様々な選択肢の中から最良の選択をしてゆくことが大切になってきます。
「rbl_House」は、1階の床を張ってから2階の工事へと進んでゆきます。2階の床の下地も全面的に組み直します。
<蛇足>
写真中央の柱の下に基礎がないので、びっくりされた方もいるでしょうが、この柱は造作のために必要な柱なので上の荷重を受けていませんので、ご心配なく。