<敷地を知るー2>
「川の地図辞典」は敷地を知るための基礎資料となるわけですが、関東周辺などでは国土交通省が地質調査のデータをまとめたものを公開していますので、こちらのデータを照らし合わせることで、敷地の情報はより厚みを増したものとなります。
国土交通省国土調査課のホームページで東京などの地質調査データを閲覧、およびダウンロードが出来ます。
入手出来るデータは
5万分の一の土地分類基本調査データなど盛りだくさんです。
たとえば、工事中の「MUSE_House」目黒周辺のデータでは
「地形分類図」
「表層地質図」
「土壌分類図」
また、東京周辺など首都圏の土壌の垂直分布図も見ることが出来ます。
頁中に、こんなインデックスが用意されていて
欲しい断面が自由にダウンロード出来ます。
たとえば、先の目黒周辺の東西の断面はこのような図として提供されています。
提供されている断面を何箇所かダウンロードして見ているだけでも
東京の地形がとても複雑であるということがよくわかります。
ちなみに、いわば「川の地図辞典」は人の営みと川の関係からその敷地を探ることであり、それを読み解くことは社会学的アプローチです。一方、国土交通省のデータは、地質学のデータです。こちらは科学的なアプローチといえるでしょう。敷地には、その土地の精霊といった目に見えない制度からアプローチする方法もあり、この三つのアプローチはどれもが大切であることを忘れてはいけません。
仙台市内における造成歴を現在地図と照合したい。宮城県沖地震を経験しており沖野に住んでいた時は、家財が倒壊し下のタンスが上に重ね変わる状態、冷蔵庫がドアを突き破りプロパンガスの抑え鎖が切れ、ガスが噴き出す状態、サイドボードのガラス金魚水槽が飛ばされ、ピアノが走り出す、幸い外出していたので怪我せずに済みました。もし在室していたら、死を招いたかもしれません。町の混乱をかき分け、やっとの思いで家に着いたら、惨憺たる光景にて、途方に暮れた、地震の怖さを実感した、次第です。現在茂庭台に住んでいますが、災害予防の予備知識として活用したいと思っています。
横山洋造 さま
コメントありがとうございます。
日本全国で、こうした情報が公開されると良いですよね。
私の実家は長岡にありまして中越地震の時に被災しました。
実家の兄の話を思い出しました。