設計依頼まで
1, 家づくりのこと、土地探しなど、まずは、お問い合わせください。耐震診断のみでもお受けしておりますのでご相談ください。
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2, 初回面談の日時を決めてお話を伺います。およそ1時間から2時間です。設計の進め方、土地のこと、どんな家がいいのか、ご予算はいくらくらいか、ざっくばらんにご希望などをお聞きしながら、私が今まで手がけてきた仕事を見てもらいます。
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3, ご希望があれば敷地確認、現地確認を行います。
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4, ご希望があれば、今まで手がけた建物をご案内して見て頂きます。
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5, 面談は2〜3回程度まで行なっています。一回目でお話できなかったこともしっかりとお聞きしたいと考えています。
— ここまでは無料で行なっています —
6, 以上を踏まえて、設計契約となります。しかし、設計契約には建物の規模や工事費などの概算が必要です。各種条件から規模や概算が容易に算定できる場合には、設計契約を取り交わすことが出来ますがラフプランを作らないと規模と予算が決まらない場合があります。また、設計契約に先立ち金融機関からプラント概算工事費の見積書の提出が求められる場合があります。その場合には、設計契約に先立ち「設計申し込み」をしていただき、プランの作成および概算工事費見積書の作成を行います。
「設計申し込み」をしていただきながら設計契約に至らなかった場合にはそれまでの作業報酬として15万円(消費税抜き)をご請求させて頂く場合がありますが、これについては「設計申し込み」の際にご説明させていただきます。
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7, 重要事項説明を行い設計契約を取り交わします。
— 設計監理料のお支払いについて —
新築の場合には5回(契約時、基本設計完了時、実施設計完了時、上棟時、完成時)に分けてお願いしています。リフォーム工事の場合には、規模に応じて2回もしくは3回に分けてお支払いいただいております。
設計料
< 新築工事 >
新築工事の場合の設計監理料は「工事費の12%」を基本としています。木造3階建て、木造以外の鉄筋コンクリート造、鉄骨造の場合には別途「構造設計料」がかかります。「構造設計料」についてはご相談ください。
※条件、業務内容によっては安価にお受けできる場合もありますのでご相談ください。
< リフォーム工事 >
設計監理料は「工事費の15%」です。現況図面の作成費も含まれます。木造の場合の耐震診断費用・耐震補強設計費用は別途となります。
< 各種申請料 >
例えば、建築確認申請については15万円(消費税抜き)になります。その他申請費用についてはご相談ください。無料で対応させていただいているものもあります。
< 遠方の場合の交通費 >
現地が遠方の場合には交通費を別途ご請求させていただく場合があります。過去には、鎌倉、宇都宮、一関、下関の現場で交通費をご請求させていただいております。
< 耐震診断業務 >
- - - 精密診断 15万円(消費税抜き)
アトリエフルカワでは診断後の耐震補強設計のことを考え、すべての診断を精密診断で行なっています。 また、建物の規模などにより 10万円(消費税抜き)から対応させていただける場合もありますのでお問い合わせください。
※昭和56年以前に建てられた建物の場合、ほとんどの区市町村で耐震診断の助成を行なっています。各行政窓口にお問い合わせください。
- - - 精密診断に加えて耐震補強計画を行う場合には 20万円(消費税抜き)となります。
セルフビルドサポート
セルフビルドで家づくりをやってみたい方のために、材料や道具の手配、工事の進め方などを家庭教師としてサポートさせていただいております。料金・方法はご相談ください。大工技術の指導者、助っ人の手配もいたします。また、ご自分でプランを作ってみたい方のための間取り教室も随時行なっています。料金など詳細はお問い合わせください。
ハーフビルドとは
家づくり、建物づくりは昔から誰にでもできる簡単な技術でした。そのシンプルな技術に、複雑で高度なものが時代を経るに従い加わってきたのです。日本の伝統的な大工さんの鉋仕上げの技術は、木材をまったく別のものに変身させてしまうと言ってもいいほどスペシャルなものです。その美しい仕上げは誰にでもできるというものでは到底なく、特別な一握りの大工さんの手の中にしかありません。私もそうした美しいもの、大工さんの手仕事の他には代えがたい技術は大好きですし、リスペクトしています。
でも、だからといって、家づくりそのすべてをプロの手に委ねなくてはいけないわけではないと思うのです。家づくりを住まい手のもとに取り戻すことで得られる暮らしの豊かさがあると考えていますし、家づくりを住まい手のもとに取り戻すことは可能だと考えています。ハーフビルドとは、自分には出来ないスペシャルな技術については敬意を持ってプロに委ね、自分の手でまかなえる仕事を自分たちの手でやってゆこうという考えです。
私は設計者で、図面を引きコストを調整し工事監理をします。 そのなかで、設計者は芸術家であり、おのれの世界観を実現するために存在していると考えている人たちがいます。 時々耳にするのは、設計者に設計を依頼したらその設計者の価値観を押し付けられて辟易とした、というものです。双方にボタンの掛け違いがあったのだとは思いますが、同じ設計者として心が痛む話です。
当然ですが、建築は自分だけのためのものでない限り勝手気ままに事をすすめるわけにはいきません。かならず設計の依頼者がいてその依頼に答えるかたちで設計を進めてゆきます。ただ、難しいのは、依頼者のいうがままにしていて良いわけではなくプロとしての適切なアドバイスや提案が求められるところです。私達設計者は常にプロとしてのアドバイスと提案が求められます。かっこいい形、美しい形というのも求められるでしょう。使いやすさも求められる。一つ一つの素材の選び方も求められる。それらを突き詰めてゆくと、私が思うには、それは依頼者に寄り添ってプロジェクトの実現を考えることなのです。
寄り添うとは、一人ひとりの人間には人生があり、過去があってそしてやってくる未来があります。その時間軸の中で依頼者の豊かな生活をどのように建築という世界で実現するのが良いのかを一緒に考えることです。建築というのは資産です。資産をどう作るかという話でもあります。資産をどう次の世代に残すかという話でもあります。残念ながら今の日本では建築という資産は減価償却してしまいますから、それも含めて考えてゆかないといけません。
また、建築では資産価値の他に利用価値と言うものが大切です。これは資産価値とは別物で、減価償却して資産価値がなくなったとしてもリノベーションすることで利用価値は半永久的に残すことが出来ます。いやいや、より良い利用価値を持ったものに蘇らせることだって出来るのです。 ここで重要なのは時間軸を俯瞰しながら考えてゆくことです。自分たちの手で工事をすれば工事費が安く出来るのではないかと考えます。これも大切なことです。自分の人生の時間を何にどう使うか?家づくりに使ってみるというのも、人生を豊かにする選択肢としてとても魅力的ではないでしょうか。
また、今必要なことと将来必要になりそうなことは別のことです。それを同じレベルで考えてしまうと自分の人生を縛ってしまうことにもなりかねません。必要な時に必要なものをつくる、最初はプロのお願いしてあとから必要になったものを徐々につくるというのもハーフビルドの大切な考え方です。こうしたこと全てを通して、プロに依頼した方がいいのか、自分たちでやったほうが良いのか、自分たちでもやれるのか、今やるのか10年後にやるのかいつやるのか、そうした条件や情報を整理して計画を組み立ててゆくのが、ハーフビルドのサポートなのです。ハーフビルドは家づくりの選択肢を一気に広げてくれます。あなたにとっての豊かな人生を、今までのステレオタイプな家造りから一歩広げて考えてみてはいかがでしょうか。