詩人の立原道造は自らの小屋を想いスケッチを描いて、いつかは実現したいと考えていましたが、それはかなわずに他界してしまいました。そのスケッチをもとに2004年につくられたのがこの建物です。
延べ床面積で14.32㎡、4.3坪の平屋の片流れ。
ベッドとトイレはありますが、キッチンやお風呂はありませんから、独立した住宅と呼ぶには無理がありますが、こんな小さな小屋を池のほとりに持つことが出来たらなんて幸せなんだろうと思ってしまいました。
雑誌や書籍で紹介されているスケッチの他に、何枚かのスケッチが残されていて、許可をいただいて写真に撮らせてもらいました。
藤森照信さんは、日本のモダン住宅の系譜を、ペンキで白く塗った箱のバウハウス系と屋根を見せて素木を好むコルビュジェ系にわけられていますが、こちらはコルビュジェ系。しかも、歴史的にはかなり初期の段階に位置づけられるようです。しかし、その源流がどこにあるのかわからないとのこと。レーモンドとそのスタッフたちと交流があったのではないかと藤森氏は推測しています。
藤森照信さんの案内はこちら
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所在:さいたま市南区別所4丁目 別所沼公園内 JR埼京線「中浦和駅」東口徒歩5分
夏の家と同じだ
雨戸?の十字がいかしてますね。
(!!)。 さま
今でこそ、片流れの屋根というのはよく見かけますが、その昔はかなり特殊なものだったようで、レーモンドの夏の家が日本における最初期の片流れではと藤森さんも触れていて、その影響がヒヤシンスハウスにもあると指摘しています。面白いですね。
ねえや さま
さすが建築系メディアの世界におられるだけあってするどい。
この雨戸ですが、吊りレール式でした。
ここに小さいキッチンとお風呂があれば
住みたいくらいです。
最低限のものがあって心地よければこんなに小さくても
充分なんだなぁと思えます。
特にベッドと小さい机のところ、いいですね。
窓が床からあるのではないところもいいですね〜。
庭に建てられそう。ヾ(@~▽~@)ノ
reirei さま
離れの書斎、特別な空間。
良いですよね。
ぜひ建ててください。ノコギリと金槌もってお手伝いにゆきますよ。図面も描きますけれどもね。σ(^_^;)