昨日は「0676_House」の墨付けの様子を建主さんと見てきました。
今はプレカットが主流で、大工さんが柱や梁をノミや鋸で手加工することはほとんど見かけなくなってしまいました。プレカットの合理性はコストの引き下げをもたらしてくれましたが、実はプレカットのシステムは木材の流通を根底から変えてしまったのです。
「0676_House」は大多喜の斉藤造林さんの杉材を使っています。こうした地域材をプレカット工場に持ち込んで加工だけしてもらうことも可能ですが、工場のルールに従う必要があり難しい面も多いのです。ちなみに、プレカット工場は大量に材料を入手する必要から全国各地からの仕入れを行っています。日本全国の木材がプレカット工場に集結しているようなイメージです。
ですから、地域材を使う場合にはプレカット工場に頼ることは難しく、大工さんの手加工でやってもらえるかが重要になってきます。
「0676_House」の工事をお願いしている かしの木建設さんは
大手プレカット工場に頼らない独自の方法で木の家を作っています。
大工さんの手刻みを基本として、半自動の機械加工を自社の設備として導入し、手刻みとプレカットのハイブリッドをやっています。
地域材を生かす木の家づくりには心強いパートナーなのです。
大工さんが墨付けをするときに
私が描いた伏図をもとにして次のような板図(手板)を描きます。
棟梁は板図を描くことで建物の骨組みを組み立て手順も踏まえながら頭に入れてゆきます。
こうした一つひとつの作業が一軒の家を完成に導きます。
さて、作業場にこんなものがありました。
これはなんでしょう?
実は「0676_House」の外壁の一部が曲がっていて
その部分の土台を大工さんが材料を張り合わせて作ってくれたんですね。
上棟は来月。
今から棟が上がるのが楽しみです。
良いですねぇ!
良い仕事をしていますね。
頑張ってください。
iw-jun さま
ありがとうございます。