今日は「hkm_House」の5回目の打ち合わせ。
建物の形もみえてきたところで建築確認の申請にむけての必要事項のチェックを一緒に行いました。
プラス、今回の計画では NPO木の建築フォラムが中心となって普及活動を展開している「板倉構法」を採用しています。
「板倉構法」と言えば、私の筑波大学での恩氏である安藤邦廣教授が 、これまた私が筑波大学に在籍した頃から調査研究を始めたものです。だからといって、今回は私からの提案によるものではありません。たまたま偶然、私に設計を依頼してくださったMさんが雑誌で「板倉構法」を知って自宅で採用したいと思ったということなんですね。
最初に相談に来られた時は、セルフビルドをサポートしてくれる設計者を探してのことだったのですが、「板倉構法」の話が出たときには、そのあまりの偶然に私自身がびっくりしてしまったわけであります。
この「板倉構法」ですが、安藤邦廣先生も関わっておられますが、構造的なことでは河合直人先生がやっておられて、河合先生は安藤先生に連れて行っていただいた民家の調査で一緒のグループだったこともあり、先日の安藤先生の建築学会賞受賞パーティでもお久しぶりにご挨拶させていただきました。また、防火の基準に関しては桜設計集団の安井昇さんがやっておられていて、安井さんとはNP法人家づくりの会での防火木建の研究で知り合ってからいろいろなところで顔を合わせることが多く、先日も事務所を引っ越されたということで遊びに行ってきたばかり、と、なんだかずいぶんと縁が深いものだったりするわけです。
というわけで「板倉構法」を実現するために いくつかの技術的なハードルがありますが、大きく言うと、施工に手間がかかるということ。安井さんに聞けばパネル化した方式も始まっているそうで、ぜひ協力してもらいたいと考えたのですが、徳島の会社でプレカットと一緒にやっているというので、ちょっと遠いのが難点です。建主のMさんも出来れば関東近県の材料を使いたいということでした。また、プレカットも対応してくれるプレカット工場を見つけて打ち合わせを重ねる必要もありそうです。
いくつかの難題はありますが、建築確認申請の準備と共に少しづつ進めてゆきたいと思っています。