桑の木保育園
2020年3月竣工 埼玉県東松山市
社会福祉法人わらしべ会の新築保育園の2棟目となる木造の保育園。
わらしべ会の保育に共感した女性3人が自分たちで保育園を作りたいとわらしべ会に相談したのがきっかけとなって保育園の計画が始まりました。 園児はゼロ歳さんから受け入れる30名〜の小規模保育園となっています。
わらしべの里共同保育所と同じく秩父の金子製材所との協業で埼玉県産材+JAS機械等級区分製材100%を実現。建物の規模は440平米とそれほど大きくはないですが、埼玉県関東近郊で製材(無垢材)での施設建築を年度内の工事で無理なく実行できる手応えを掴んだ仕事でもあります。
竣工引き渡しの直後に緊急事態宣言が発令され保育園としては波乱のスタートとなったが子どもたちは木の保育園内を元気に走り回っています。
施工 竹並建設
3歳さんから5歳さんはワンルームの大空間をシェアしながら使う。
室内でありながら自然光が降り注ぐハイサイドライト、周囲の景色と室内を一体にする水平連続窓を木造軸組工法で実現。そのために屋根を支えるV字型に組んだ頬杖は水平トラスとしても有効に働いています。
大きな屋根の軒下で年少さんたちの部屋と視覚的に繋がっています。
また、置型の収納で簡易にまじきって使うことも可能としました。
右の写真は事務所前からホールを見たところ。
2歳さんの部屋からは3歳さんからの大部屋を列柱越しに見ることができます。
大屋根の下の空間や列柱といった中間領域を使いながら緩やかに区切ったりつながったりする空間としています。