「yagen_House」の外壁下地に使い「S.H._House」にも使う予定の「Moiss」の工場見学に行ってきました。
白衣を着せられた怪しい一行が我々です。
泉幸甫、伊礼智+森泉、若山真、カワイ建築、中島工務店、そして塩地博文ひきいるモイスチームの面々であります。
今回の工場見学は「建築知識」の取材に同行ということなんですが、その「建築知識」は3月号(2/20発売号)ということです。どんな記事になるのか、今から楽しみです。

Moissは「消石灰」「ケイ砂」「バーミキュライト」「珪藻土」「パルプ」「水」で出来ています。
建材としては珪酸質肥料認定をはじめてとったのだそうです。
製造過程は材料を撹拌してフェルトに薄く吹き付けそれを重ね合わせて定着させます。
珪酸カルシウム板と同じ工程とのこと。
ただ、出来上がったものはケイカル板とは似ても似つかないもの。
透湿性、耐湿性、加工性があります。
特に透湿抵抗値については相対湿度に対して柔軟に対応する性質を持っているために調湿性能に優れている点が特筆されます。
こうした性能は「バーミキュライト」を混ぜることがポイントのようです。
たぶんそのためにケイカル板とは全く違う製造上の注意が必要になるようで
この辺は企業秘密ですね、きっと。
加工性に関しては
良く曲がる性質があることを実演してくださいました。

これで、曲げてから湿気を加えるとその形のまま固定するのだそうです。
変な応力が残らないというのも面白いですね。
というわけで、工場は名古屋。お昼に食べたひつまぶしの写真です。

おいしかった。