工事進行中の「warashibe_nursery」(わらしべの里共同保育所)には
半地下の地下室が二箇所あります。
実は熊谷市にある建設地は、昨年(2014年)近くで竜巻が起こり大きな被害が出たところなのです。
3匹の子豚ではありませんが、竜巻が起こった時に子どもたちが安心して避難できるスペースが求められました。
敷地は荒川の河川敷から少し離れてはいますが、たぶん掘るとそれほど深くないところで地下水が出そうです。
地下水が出ると地下室の工事は突如大変になり、また完成しても湿気がひどくてカビの臭いが消えないなど
使うに耐えない空間になってしまうことがあります。
そこで、半地下の地下室を提案しました。子どもたちの避難のことを考えても降りる距離が 短くて済む半地下は有利です。
地下のあるところだけ床が半分上がりますが、そこはスキップフロアとして計画。
学童スペースのスキップフロアを使った階段スペースは子どもたちが腰掛けて本を読んだりして使うことも出来ますし、
乳児室のスキップフロアは、ハイハイの訓練にも良いそうで。いろいろなことがうまくゆきそうです。
現場は11月に入ると木材の調達と加工が始まり12月には上棟となります。
2015.10.22.
施工:株式会社守屋八潮建設