なんとはなしに「歌舞伎がゆったりと見たい」と書いた私の記事に
コメントをくださった りりこさんと、歌舞伎を見に行こうということになり
今日、決行してまいりました。
銀座は歌舞伎座、初春大歌舞伎、その夜の部です。
演目は
1,郭三番叟
2,金閣寺
3,鏡獅子
4,切られお富
夕方の4時半から始まって9時半までと、いつもながらの5時間にわたる公演。
今回は「親日屋」さんという企画会社の企画にしっかり便乗。
(りりこさんから情報をいただきました。)
チケットの値段で、歌舞伎鑑賞講座が受講できて、イヤホンガイド(600円)とお弁当が付いてくる。
どんな席になるかわからないと言うことはあるけれどもお得です。
席については、インターネットで販売開始された次の日にチェックしましたが、良い席が残っていなかったので、これだったら企画会社で押さえた席の方が期待できるのではとの思いもありました。
我々の席は二階席の前から三列目。
二階席の前の方は初めて座りましたけれども、舞台全体をちゃんと見ることが出来て、なおかつ役者さんの表情も見える位置です。歌舞伎を楽しむにはなかなか良い席だと思いました。音も2階の方が1階よりも良いですね。
四つの演目とも見応え十分で、りりこさんも大満足の様子。
お連れした方としても嬉しいですね。
私としては、播磨屋さん(吉右衛門さん)にあらためて惚れ直したという感じです。
10年以上前に見た、播磨屋さんの熊谷の、骨太で真のしっかりした舞台に深く感激したことを思い出していました。さらにスケールアップしていた吉右衛門さん。ますます芸に磨きをかけてゆかれることでしょう。今の播磨屋さんで熊谷を見たいと強く思いました。やってくれないかな。強く希望します。
さて、今回の播磨屋さんは「金閣寺」の此下東吉の役でした。
幸四郎の松永大膳、玉三郎の雪姫。
うーん、これ以上考えられない組み合わせですね。
「金閣寺」は好きで、何度も見ていますが、今回は「金閣寺」という芝居はこういう芝居だったのかと教えられたような感じでした。もうこの舞台だけでチケット代の元は充分取ったと、そういう感じのスケールの大きな舞台でありました。こういう大きな舞台に巡り会えるから、また歌舞伎にゆきたくなるんですな。
というわけで、大満足の一夜でありました。
○釜の下の灰まで(simple pleasure)
初めて行くのに、fuRuさんがお相手で、
歌舞伎を知っている方でよかったです。
なあるほど、と思うことがいっぱいあったし。
おっちょこちょいのわたしは、相変らずバタバタしてご迷惑かけましたが
いろいろありがとうございました。
仕掛けの大きさ、役者のかっこよさ、見とれていました。
見所を聞いておいて、イヤホンガイドつきで見るというのも
ほんとの初心者にはありがたいものでした。
切られお富は、古典落語で「切られ与三郎」を知っていたから
ひとつひとつがねじったりひねったりしてるのがわかり
面白くて仕方なかったのです。
きょう、歌舞伎座に行ったと人に言ったら
何人もの人から「今回のはいいらしいわね」と言われました。
ほかの出し物も、観客を驚かそう、喜ばそうとしているのがよくわかって
本当に楽しかったです。
また、コレはと思うときにぜひ行きたいです。
また、行きましょうね!
りりこさま
和服姿が素敵でしたですよ。
ホント、今回のは「すごい!」っていう感じです。
なかなか、これだけ充実した舞台、それも全部が合格点を遙かに超えたできばえだなんて、ね。
う~ん……うらやましいです。
どうも私は初春大歌舞伎に縁が無いのです。
大いに迷って諦めた今月の歌舞伎ですが、こうしてご覧になった方の感想を読むと、「無理しても行くべきだった!」と思ってしまいますね。
中村吉右衛門さん、素敵だったでしょうね。
今年は何度観に行けることやら…
kompfさま
「無理しても行くべきだった」とうのは行ってみないとわからない。
困ったものですね。
音楽の演奏会も同じでしょうか。
前評判は良くても実は・・・ということもあるし
全然期待していなかったのに、ものすごく良かった、なんてことも多いですよね。
歌舞伎は役者が揃っても、良い舞台になるとも限らず
今回も、まあダメでもともと、という気持ちでしたが、想像を超えた大舞台でありました。幕見でも良いからもう一度、なんて思っていたら千秋楽を迎えようとしてますね。
釜の下の灰まで
いやいやいやいや、歌舞伎ってすごい。 生まれてこの方、歌舞伎座の前は何百回って通っているのですが、 歌舞伎は一度も観たことなかった。 お嬢様系の学校だった…