一度行ってみたかった「赤沢美林」にこのGWに行ってきました。
秋田の天然杉、青森ヒバに並ぶ、木曽桧の天然林で、日本三大美林のひとつです。
平安時代より良質な桧材を産出するとされ有名でしたが、江戸時代に入り材木の需要が増し切り過ぎとなり森が荒れる結果を招ねきました。森を管理していた尾張藩は、「木一本、首一つ」という厳しいおふれを出し森林を守ります。その時に伐採制限の対象となったのが、桧に加えた木曽五木といわれる「サワラ」「ネズコ」「アスナロ」「コウヤマキ」でした。
森林に入ると何ともいえない心地よさに包まれます。それは、かつてワンゲルで歩いた森林の中、たとえば南アルプスの森、八ヶ岳の森で感じたものと同じものです。そして、それは、人工的に植林計画がされた規則正し森林では決して得られないものなのです。
森には樹齢が300年という木々から10年、20年、50年、100年という木々まで、様々な樹齢の木が共生しており、木の足下にも多くの植物や生物、そして、次の世代の木が芽生え始めています。次の代への橋渡しが森林の中で自然に行われている。考えてみれば当たり前のこと。
自然であるとは世代の引き継ぎが成り立つことなのですから。
森林の中で切り株から次の世代が芽生えているところに遭遇しました。
この切り株は樹齢300年以上でしょうか。木としての天寿を全うして、たぶん、材木となり人間の役にたったと思います。その切り株からあたらしいい生命が生まれています。
世代から世代へ。次の世代につながることがとても大切であること。それは、なにも森林に限った話ではないのかもしれません。そこで大切なのは自然の作法とバランス。それを見ずして世代の引き継ぎはあり得ないのだと思います。
僕も大分以前に行った事がありますよ。
森林鉄道が走っていますよね。それに乗った事を思い出しました。
フィリピン辺りで山火事があり、丸焼けになった所でも5・6年経つと元のように木が生えて山火事の後も感じさせませんでしたが、人間が伐採した所では樹木が自然には再生しないそうで、何年もそのままだと言うのは、深く考えさせる所がありますよね。
摩天楼sama
森林鉄道にも乗りましたよ。かわいらしい鉄道ですね。
森の中をのんびり走っていい感じでした。
>人間が伐採した所では樹木が自然には再生しない
というのは、何かの間違いだと思います。
人間が伐採しながら自然に更新される森はありますから。
もちろんバランスを崩した過度の伐採をしてしまっては、自然の更新も難しいと思います。何事もバランスですよね。