
K100D 1/100s f5.6 iso200 18mm
日本海は気性が激しい。
砂浜が続く海岸べりは海からの強い風で浜辺の砂が叩きつけられるように飛んでくる。
そうした海からの激しい砂嵐から家を守るための防砂の囲いが家々にほどこされている。
この板塀はとても美しく、街並みに表情を与えている。
興味深いのは、板と板を隙間無く並べたりしないところだ。
3cm程度の隙間をあけて板を並べている。
これは、風の力をまともに受けてしまっては板が折れてしまうから適当に風の力を受け流してあげる知恵である。
この板塀が美しいのは、自然との人との関わり方に無理がないからだと思う。
採集地:石地海岸@新潟県
付近の様子。
板だけではなく、細い竹を組んだものもある。

K100D 1/125s f6.3 iso200 18mm
この目透し仕様の板垣(他に呼び名があるのでしょうか)は随分と丁寧な仕事ですね。
能登半島では笹竹で組んだものを間垣と呼んでいるようです。
辞書には間垣(まがき)はなくて、籬(まがき)となっているので、間垣(まがき)は方言なんですかね。
iGaさま どうもです。
ネットでいろいろ調べてみますと「間垣」で輪島の話がヒットしますが
「籬」では、その手のものはヒットしません。
しかし、検索結果から判断して「籬」はいわゆる「ラチス」のことを指すようですね。
一方、新潟県の海岸沿いにあるこれらの防砂用の柵についての記述を見つけることができませんでした。よって、海辺で育ったわけではない私には、こういった柵を新潟ではなんと呼ぶのかは不明であります。
海岸沿いに生まれ育った友達に今度聞いてみます。
ちなみに、輪島では細い竹を編んだものが主流のようですね。このように板でつくったものもあるのでしょうか。ちょっと気になりました。
始めまして。fuRuさま。
『細い竹を組んだもの』のほうは、某国営放送の番組でみたことがあります。
籬の外は『猛吹雪』でしたが、そのなかはとても静かで『日常の生活』が営まれていました…。
たかさんさま
こちらこそ、始めまして。
秋山さんのブログでお名前を拝見いたしております。
この板塀で囲まれた空間が
外と絶縁しておらず、なおかつ中が守られているような感じで
そこに流れていた静かな時間が印象的でしたので
たかさんが某国営放送で見られた様子もそれに近かったのではないかと想像しています。
こういう自然発生的なものはいろいろなことを教えてくれます。