今日は、H.D.Racing_Houseに行ってきました。
竣工してから9年目、建て主さんとの出会いから10年目を迎えます。
この9年の間に外壁の板張り部分を2回塗り替えられたそうで、
塗り替えの時に色を濃いめにされました。
これもまた なかなか良い感じですね。
このお宅は、私が独立して設計事務所を始めたばかりの時に
設計仲間と工務店さんで勉強会やワークショップを企画していたのですが
その時に足しげく通っていただいた方の家です。
当時20代だったご主人も30代後半、2人だったお子さんも3人に増えて
この9年間をこの家で過ごしてもらったのだなあと、深い思いが胸をよぎりました。
無垢の木と漆喰の家はやはり気持ちが良いですねとご主人の言葉。
空気集熱式パッシブソーラーもこの9年間、冬が来るたびにその効果に感謝されている様子。
自分が設計した家が9年経ったところを見て
それが時間相応に味わい深くなっているのを知り
大切に住んでいただいている住まい手さんへの感謝の気持ちを残して帰ってきました。
○竣工時のH.D.Racing_House
こころ温まる、いい『はなし』ですね…。
たかさんさま
アトリエフルカワの古川に設計を直接依頼してくれた仕事が10年目を迎えて
やっと諸先輩方の仲間に入れたような気がします。
建築というのは、やはりそれ相応の時間軸で見ることが絶対に必要ですからね。
でも、そういうことが言えるのも10年前に独立したてのこの私に設計を依頼してくださったこちらのお宅の建て主さんのような方がいたからなんですよね。
ほんとにどのように感謝して良いのやらわからぬくらいの恩義を感じています。